マウンティング サルのみならず

なんでもかんでもすぐマウントだというのが嫌いだ。

うれしさのあまり「こんなの買ったの―」と見せられて、「マウント取られた!」という奴は、己の心の浅ましさを恥じろと思う。うれしいことがあったらちょっと言いたいなんてことはあるだろうに。そんなにお前は不幸なのかよ。

わたしは自分であれ他人であれ、嬉しかったとか楽しかったとかの話をしてもらうのは好きだ。意地悪されたとか辛いとか言われても困ってしまうが、楽しい話は大歓迎だ。それを自慢とかマウントだと受け取る人は、そういうその根性の悪さがお前に不幸を引き寄せているのだと自覚せい。カレシに買ってもらったかわいい指輪を見せてもらうのも、えいやー!と大枚はたいて買ったブランド物のバッグも、見せてもらうと楽しい。素敵だね!いいね!きゃー高い!!!うはー!!と言いながら現物を見せていただくのは、そんなに妬ましいのかね。

会社の仲のいい同僚ちゃんが、「仕事でいろいろムカついたのでシャネルで財布を買った。高かった!」と見せてくれた財布は、ふわっと柔らかい革製で、かわいい財布だけど値段だけがかわいくなかった。

「かわいいー!でも値段がかわいくねー!!!」と二人でケタケタ笑いながら、「来月のカードの引き落としのことは考えない!いいんだ!これでいいんだ!!」と同僚ちゃんが言うのを聞いて、「おう!そうだそうだ!働いているんだから何が悪い!ジークジオン!!」と応援しておいた。とても素敵な財布だった。俺には買えねえぜ。なんだ、財布に10万とか20万とか。でも見せてもらって触らせてもらえて、それで十分ありがたい。

婚約指輪のダイヤが大きくてぎらぎらする~とか、めっちゃおしゃれなピンヒールの靴とか、ファーストクラスでドバイに行って合コンしたとか、自分は一切関係なくても楽しい話なのに、なんでマウントっていうの?というのが正直な気持ち。自分以外の人が楽しそうだとそんなに憎いのかよ。マウントとかっていう奴が一番クソなんだなって思ってます。