白黒

多目的トイレで不倫していた渡部が復帰するのしないので、ここ2年近く盛り上がっていた。ようやく千葉テレビ冠番組で復帰したのだけど、その放送をMXはやらないとか、他の局は放送したとかこれまた盛り上がりを見せていた。

MXでは放送しなくなったので渡部復帰の回をTVKの放送を録画して見たのだけど(悪趣味)、面白くないし、退屈だし、お通夜もお通夜、突然死のお通夜みたいで、冒頭の数分でギブアップした。アンジャッシュ、そもそもそんなに好きじゃない。すれ違いコントが面白いと評価されているけど、あれも、1つか2つぐらい「お、うまいな」と思うものがあったが、他は無理やりすれ違いにしていて話が粗い。大島さんは最近いい人だとか、役者としてやっていけると言われて彼の方が天狗になっているようにも見えるし。「お前が千葉テレビさんに弁当のことであれこれ言える立場かよ!!」と言うのも、面白がってわざと暴露しているようには見えなくて、笑えない。どっちかわらかないけどマジで怒っているならアホだなと思うし、笑いを取るために暴露しているのならやり方を失敗しているし、やっぱり松島さんはポンコツだなとしか思えないし。当の渡部はお通夜状態で、いたたまれないとはまさにこのこと。

それにしても、世間様は何でそんなに渡部の復帰に嫌悪感を抱くのだろう。

わたしはそもそもアンジャッシュというコンビは好きではなかったし、渡部はみんなが言うように鼻につくし、感じ悪いし、何だこいつとしか思ってなかった。でも、便所で不倫って面白いし、バレて恥ずかしいけど他人事なのでどうでもいいと思うのだけど、何がそんなに嫌なのかなあ?多目的トイレを必要とする人に迷惑をかけたというけど、行為のあとトイレから出たら車いすの人がずらっと並んでいた、なんてことはなかっただろうし、誰も使ってないトイレなら特に問題はないかと。わたしはしたことはないけど、ひろゆきもやったことあるって言っていたし。そもそもウンコする場所でしょ?神聖な場所だとか思い出の大事な場所でもないんだから、汚したというわけでもないし、誰とでもやる女のことを公衆便所と昔は言ったものだけど、まさにそれを体現しているわけで、何がそれほどお気に召さないのか。

最初の計画が漏れないで、「笑ってはいけない」に出演してみんなに笑われて痛い目に遭わされたりしていたら、渡部はとっくに復帰していたと思う。そう思うと、「笑ってはいけない」の出演を漏らした人が一番重罪なような。奥さんは、「一般人のブスがまさに便所代わりに使われて、たった1万円もらって喜んで家に帰ってんだからダサい」と思っているだけだと思うし、渡部のしたことはカッコ悪いし恥ずかしいことだけど、それ以上でもそれ以下でもない。やだー恥ずかしー、というだけである。

そもそも以前から偉そうで感じ悪いとか、自分は嫌いなのにテレビによく出て稼いでいやがるからムカつくと思っていた人達に、おいしい餌を与えた感じになったのかなと思う。だけど、人殺しとかレイプではないので、そこまで非難することかなあと思うと、ちょっと同情する。風俗でやりまくっている既婚者なんていくらでもいるのに、会社のお姉ちゃんに次々と手を出している既婚者なんていっぱいいるのに、渡部のしたこと程度でここまで責めたてるのはフェアじゃないし、やらかしたことと釣り合いが取れない。しかもちゃんとお車代渡してるじゃん。暴露した女はお咎めなしで文春からもお小遣いもらって、渡部からもお車代もらって、フェアじゃない。所得税、ちゃんと納めた?

ネットの掲示板では、舞台から復帰すべきだとかって言っている人が多く見られたけど、それも違うと思う。舞台は禊の場でもないし、刑務所でもないので罪を償う場ではない。テレビで復帰しようと何しようとどうでもいいけど、今のアンジャッシュはもう新しいネタを書いてコントをやる力はないと思われる。全盛のころでもあの程度のすれ違いコントしか書けなかったのだから、爺さんになりかけの、長年台本を書いていない状態では、腕も勘も鈍りまくりでもう無理だろうよ。北島さんはそもそも渡部のおこぼれで売れたようなもの。彼がネタを作っていたならともかく、そうでないのだから舞台は無理。おこぼれで売れた自覚があるので、こんなことになっても渡部を完全に切って捨てる事ができない。捨てられるのは田島さんの方であって渡部ではないから。だったら仲良さそう演技をしたほうがいいと思う。

最初に多目的トイレ不倫がバレたとき、すんませんでしたーと、集まった報道陣の前で頭を下げてしれっと仕事に行って、仰々しい記者会見なんかしないで、開き直っていればよかったんだよ。謹慎するから謹慎開けが必要になる。謹慎しなけりゃそのまま。オファーが無ければスキャンダルのある無しに関係なく仕事は減る。オファーがあるならその仕事をすればいい。それでよかったんじゃないの?

その後も白黒アンジャッシュを録画しているが、あまり面白くない。ゲストによっては面白い時もあって(劇団ひとりとか)なんとか視聴に耐えられるけど、それ以外はどんよりしている。そして、渡部の方が話術があって、やっぱり重宝されちゃうのは致し方なし、という感じで番組は進行している。しみじみ中島さんはポンコツなんだなあと思ってしまったよ。渡部無くして売れなかったんだから、渡部あっての木島さんなのでここが限界なんだろうなあ。

ただ、当初のお通夜会見から数か月を経て、だいぶ空気も緩んで和やかにトークが進むようになっていた。やっぱり思うのは、渡部は声のトーンなども含めて話がスムーズでスマートなところ。こういうのはもって生まれたものなのか、こういうのが芸なのか。青島さんは名バイプレーヤーとしてドラマに出、渡部は細々ときた仕事をこなしていけばいいんじゃないだろうかと偉そうに思ったりした。それにしても、トイレ不倫、何がそんなに世間様の逆鱗に触れたのか、いまだにわたしはわからない。恥ずかしくてみっともなくて笑える不倫だと思っていたが、そうではないのか。バレると、当事者はキャー!というほど恥ずかしいけど、赤の他人はバカでーい!と指さして笑える不倫だと思っていたのに、違うのか。

あと、反省って日本人は好きだけど、意味ないなっていつも思う。反省なんかしても意味ないし、する必要もないのに連呼する人多し。今後どうするかは考えるといいかもしれないけど、反省しても時間は巻き戻らないし、何か過去を変えられるわけでもないし、無駄な行為。でも日本人ってすぐ反省しなさいよ!とか言いたがる。反省しろっていう奴に賢い奴無し。バカが好んで使うワードだ。渡部は反省する必要はない。誰とどこでどんなセックスするかなんて、自分が決めることだし、そこまで考えるほどの事でもない。今後はこういう口も股もゆるい一般人のブスに気軽に手を出さないようにしようという、「今後」を考えるだけでいいのである。反省ってなんだよ。くだらねえ。

そんなことを思いながら白黒アンジャッシュを録画して見ている。そろそろ録画予約を解除するかも。多目的トイレ不倫を超える面白さは、見出せそうにない。