行くも帰るも地獄の門

星野源さんが紅白で歌う歌が当初「地獄でなぜ悪い」だったのだが、同名の映画「地獄でなぜ悪い」の監督の園子温の性加害問題を受けて、何でそんな選曲するんじゃボケ、被害者のことを考えろクソが!と非難GOGO!になり、とうとう星野さん側が歌う歌を替える羽目になった。いや、星野源さんじゃなくてNHK側が「地獄でなぜ悪い」を歌ってくれって依頼しているんだけど、なんか星野さんとばっちり受けまくり。それにあの歌は別に園子温とは全く関係ない、園子温は一切関与していない星野源さんオリジナルなのに。同名の映画の主題歌ではあるものの映画の内容とリンクしていない、星野源個人の思いが詰まった曲なのに。

性加害を許さないのはいいことだけど(ていうか当然)、関係ない人まで巻き込んで騒ぐのは違うだろう。そのうちわたしの好きな三浦しをんちゃんに対しても、「シオン」という名前を聞いたらトラウマが発動するから書籍を発禁にしろ!とか言い出すのかもよ?皆さん、冷静に。

星野源さんは今年はとんだとばっちりというか、なんか意味不明な不倫報道を捏造されたり、こうやって性加害の片棒を担いでいるかのように言われたりして、大変な一年だったろうと想像する。特にファンでも何でもないのにこっちまでつらくなるのだから、ご当人は本当に大変だろうと思う。お祓いした方がいいかもしれない。あれ?もしかして星野さん、厄年?

人前に出て何かを表現するという行為は、身を削り、恥を晒し、まさに死ぬ覚悟でやらないといけないことで、そこから付随して派生してくるものに対しても責任を負う羽目になると推測する。高額な報酬や身に余る光栄を得ることもあるが、そのバランスがうまく取れなくなると、途端に心は奈落に落ちる。己の落ち度であればまだしも、もらい事故というか、巻き込まれた感満載の誹謗中傷というのはなかなか大変だろうけど、これもまたおまけとしてくっついてくるものとして受け入れざるを得ないもののようだ。

でもひっそり生きているサラリーマンも各省庁からのカツアゲ地獄に陥っており、どこも人の世は地獄だらけ。これで死んだらホッとして、ああ、もう楽になれるぅと思ったら、すんげーナントカ地獄が待っていたりして。行くも地獄帰るも地獄。