別れたあの人

久しぶりに見たアメトーークが面白すぎて、声を出して笑ってしまった。括りは「元々コンビ組んでた芸人」。

何が面白いって、かつての相方が「別れた恋人」みたいになっているところである。オレとコンビを組んでいたのに色仕掛けしていたとか、別れた内縁の妻みたいな気がするとか、ふうううん、あの人とあの人、つきあってたんやーと思っちゃうとか、みんな同じような喩え方をしてしまっている。友達ではない、同僚でもない、コンビはどうやら恋人みたいなものらしい。

インディアンスのキムさんが田渕さんに対する思いが強すぎて、カオスになっていたのがおかしくて悲しくて笑えた。切ない片思いが成就して、今はコンビで売れて良かったけども、この先もどうなるのかわからないところも恋人と同じ。オレの相方に色目使いやがって!と怒る様が、嫉妬深い恋人のようで切ない。そしてそれがやけに面白い。

こんなに愛されてよかったねと思いながら、恋愛もそうだけど、どっちかの思いが強すぎると破局しやすいのよねえと意地悪なことも思ってしまう。対等で淡々としているのが一番長続きする。お笑いコンビも恋人も同じなのでは?と思うところ。この先がちょっと不安だし、うるさくて面白い田渕さんが今後どんどんひな壇とか街レポとかで重宝されそうで、地味なキムさんが「浮気してんじゃないの?!」とやきもきしそうで、嫉妬のあまり破局しそうで心配。なんだそりゃ。

それから、アインシュタインの稲ちゃんは本当にかわいげがあふれていて、ああ、愛されるのも宜なるかなと納得した。稲ちゃんはかわいい。かわいげの権化だと思う。造作の可愛さ、美しさではない細胞から出て来るかわいげに畏敬の念。見た目のレベルとしてはZAZYも似たようなものだけど、かわいげの部分が違いすぎる。稲ちゃん、おそるべし!!なんだそりゃ。