お前って難しい。

急に浮上してきた中日ドラゴンズの監督さんの応援歌に対する苦情は、子どもたちにお前と言わせるのは教育上よくないという意味ではなくて、「野球選手様に対してお前なんて言うんじゃねえよ、応援団風情が!」という意味だと思った。え?違うの?

「お前がやらねば誰がやる」(キャシャーン??)みたいな感じで、鼓舞するためにお前という言葉を使うことはあっても、そこに悪い意味はない。TOKIOの歌の宙船はお前を連呼しているけど、歌詞をちゃんと聞けば上からオラオラで言っているのではないのはわかるから、応援歌で「お前が打たなきゃ誰が打つ」と歌詞にあったからといって失礼に当たるとは考えられない。お前という言葉は貴様もそうだけど、文脈や口調でかなり意味合いが変わる言葉なので、応援歌で使われる「お前」を否定するのは国語的センスがないと思う。否定する方が偉そうでオラオラな感じがするぐらい。

子どもをダシにするのはやめて、「お前っていうのがイヤなんだよね。違う言葉にしてほしいなあ」とお願いしてみるのがせいぜいな案件だと思う。つまり、だからって言うことを聞いてもらえるとは限らないよ、歌詞が変わるとは限らないよという程度の話。そして、応援歌で「お前」という歌詞は気に入らないというのは、国語のセンス、言語能力に劣っているという誹りは免れない。

どうでもいいことに突っ込む自分もどうかと思う。てか、わたしが一番どうかしている。