マイメロは親のせいで恥をかいたって感じ?

マイメロのオカンが、「女の敵はいつだって女なのよ」と言ったとか言わないとか、そんなことが書かれているグッズを販売する予定が中止になったらしい。ジェンダー論とかそういうことじゃなくて、わたしは単に「女の敵は女」と言う女が嫌いなのでザマアと思っただけだったが、世間の人は「販売中止はやりすぎ!」と思っているとかいないとか。まあ、いろんな考えがあってよろしいのではないでしょうか。

これを最初に言い出したのは、おそらくオッサン。オッサンは女子供をバカにしないと気が済まない輩が多く、ブスな女が美人を妬んで意地悪をするものだと決めつけていて、それで「うわー怖い怖い、女の敵は女だよな~」と女をバカにしてせせら笑うために言ったのが始まりだと思う。それに乗っかって、「あたしって物分かりのいい女なの。男の言い分が理解できる女なの、どや!」という男に媚びてイイ女気取りをしたがるバカな女が言うセリフである。女の敵とか味方とか、そんなもん、状況次第だろ。会社じゃオッサンが敵であることの方が多いけどな。

だからマイメロのオカンはバカなんだろうな―としか思わないので、そんなしょうもないことを書いたしょうもないグッズなんぞ、この世からなくてもあってもどうでもいいと思うけど、まだよくわかっていない子供に刷り込むのは教育上よろしくない、とは思う。だいたい女の敵は女って、どういう意味で、どういう文脈で言っているのかよくわからない。金持ちのイケメンの男に媚びてセックスに持ち込みたいブスが二匹、キャンキャン騒いでいるのであればまだしも、仕事や勉学では女とか男とか関係ないんですけどー。特に勉学の敵はだいたい自分自身なんですけどー。

子供向けのグッズに、いちいちそんなしょうもないことを言わせないといけないのかね?というセンスの悪さが、個人的には一番大問題。実際は何も言わないのに語り掛けてくれて、自分の心の友であるべきキャラクターが、そんなセンスと頭の悪いことを言うなんて、夢のないお話である。もうちょっと黙っているということを覚えた方がいいぞ、マイメロのオカン。ちょっと前まではこれくらい許されていたというが、少なくともわたしは20年以上前からこういう感じのことを言う輩を軽蔑していたし、そういう言葉が出てくると嫌な思いをしていたので、許されていたのとは違って、おそらくうんざりしていたけどSNSが発達していないから市井の声はなかったことになっていただけだろうよ。

だからって販売中止に持ち込むことが良いことだとは思わないけど、今は過渡期なんだと思う。こういうことを経て、公の場で言ってよいこと悪いこと、商品化してもよい毒舌とダメな毒舌の境界線が出来上がるのだろう。男女という区別より個の問題であるが、それを前提に、あるある的な男女の差を楽しむことができるようになるために、今は模索している段階だ。過渡期にはありがちな極端な結論も、それもまた大事なステップ。

ただ、やっぱり、キャラクターにあんまりダサいことを言わせんなと思う。「男はプライドの生き物よ」とかね。しょうもな。