生きていくのはつらいことばっかり・・・かも?

違法薬物に対する罰則を厳しくすべきとダウンタウンの松ちゃんが発言した時、わたしはその番組を見ていて、「あ~、厳罰化しても犯罪は減らないんだよねえ」とすぐさま思った。そう、厳罰化してやめるような人は、そもそも最初から罪を犯さない。ただ、厳罰化すると、違法行為をしていない人の溜飲が下がるだけなのである。あいつ、悪いことをしたくせに、こんな甘っちょろい罰でのうのうとしていやがる!オレはこんなに真面目にしていても良いことなんか何にもないのにズルい!!という、真面目で僻みっぽい人に向けてのサービスになってしまうだけで、再犯率とか、犯罪発生率に変わりはない。人を殺すと死刑になることもあるというのに殺人事件は相変わらず発生するのと同じで、違法薬物の使用は死刑だとしても、やる奴はやる。そんなもんである。

その後、Twitterホリエモンが松ちゃんの意見に反対意見をぶつけていたが、まあ、ホリエモンの言っていることは一応正しい。松ちゃんの意見は上記のように、「真面目な人の溜飲を下げる効果はある」だけで、論理的でも効果的でもない。しかも、すぐ「もっと厳罰化しないと生ぬるいと感じるようになる」ものでもある。わたしはホリエモンが苦手だし、彼の言うことは正しいと思うことは少ないが、今回のこのことについてはホリエモンの言う通りだと言わざるを得ない。自由化というか、許認可制とか免許制にして、税収に取り込んだ方がいいと思う。ドラッグで早く死ぬようになれば年金問題も解決。なんつって。

別件で、ホリエモンがヘンな人に新幹線の改札で?盗撮されてお怒りでtweetした件に関しては、盗撮した方が悪いし、そのマナーの悪さ、逆切れの悪質さを取り上げているのに、「大阪の人とは限らないでしょう!」と揚げ足を取りに来るtweetにムカつくのは、まあ、わからんでもない。ただ、ご指摘の通り大阪の人かどうかは断定できないので、「大阪とは限らないけど関西人。はい、これでご満足でしょ?」と吐き捨ててやればいいのに、あくまでも「大阪のオバちゃん」を撤回しなかったのはホリエモンらしい。あくまでも自分は間違っていない!と言い張りたい性質なんだろうけど、そこ、意味ないから。だがそれに冷静に気づけないのが人間。頭が良いとかお金持ちとかに関係なく、人はしょうもないことになればなるほど素直になれない生き物である。5時夢でもあくまでそこをごまかして、相手のマナーの悪さを論っていたけど、大阪と言い切ったことはホリエモンのミスだ。だからそこは認めりゃいいのに、そうはいかない。

それはさておき。わたしは、お酒による問題の方が社会的に大きな問題になっているので、お酒も飲むのは免許制にすべきだと思っている。その時についでにドラッグも、免許制にすればいいと思っている。お酒を毎日飲んでも、すごくよく飲んでいても、お酒に飲まれることもなくちゃんとした社会生活を送れる人もいるように、ドラッグも同じじゃないかと思っている。どっちも体に悪いことは承知の上で、自己責任で楽しめばいいと思いっている。ヘロインを長年やっていたらしいがピエール瀧はちゃんと仕事をしていて、誰も「いかにもヤッてそうなヤバい奴」だと思っていなかったんだから、うまく付き合っていて問題なかったのだと思う。それならそれでいいと思うのだ。合法のタバコや酒でも体を壊すことはあるし、酒で殺人や窃盗、暴力などろくでもないことをしでかす奴が山ほどいる現実を見ると、法的に認められているから安心安全というわけではない。寿命が減る、健康被害があると言われても楽しんでいる人は多くいる嗜好品なので、個人の責任で楽しんでくれていいと思う。20歳になったら誰でもがばがば飲める、何をしてもOKみたいな野放し状態の方が危険だ。酒や煙草とうまくつき合えていない人、少なくない。酒の良い面、悪い面、気を付けること、適量、後遺症、副作用、そういうものをきちんと教えて、免許がない人は飲めないことにしてほしいところだ。みんな、アル中を軽く考え過ぎだぞ。怖いぞ、あれは。わたしは飲まないから大丈夫なんじゃない。周りの人が酒で怖い人に変身することがあるのだ。家族や恋人、友人、上司や同僚、近所の人が、だ。

なので、今後は酒も煙草も大麻覚醒剤もコカインも、すべて免許を取得して楽しむものにすればいい。その代わり社会的に迷惑をかけたら厳罰に処されることにすればいい。車の免許と同じだ。一定の講習、講義を受けて試験を受けて合格したら飲める。更新時にまた講習や健康診断があるとか。健康や使用態度を理由に免許剥奪もあり得る。それでいいと思う。あれはダメ、これはダメというとやりたがるし、陰で隠れてやるし、何をどうしてもドラッグをやりたい奴はいるし、酒も、なんでそうなる?という程飲む奴はいるのは事実だ。生まれや育ちも関係ない、のめり込んで身を亡ぼす人はいるのだ。それはそれで自己責任でいいじゃないの。お酒で身を亡ぼすのも、白い粉で身を亡ぼすのも自由。ただ、一定の規定はあって国家が統制しますよでいいのでは?今の日本はこんなに恐ろしいドラッグお酒が野放し状態で、二十歳過ぎれば飲み放題。こっちの方が問題。

 厳罰化はヤクザやギャングに金もうけのチャンスを増やすだけだし、キチガイ水と言われている酒がこれだけ野放しなのに、覚醒剤怖い、コカイン怖いというのは、わたし個人的には笑っちゃう話である。どれもみんな、怖いものなのに、覚醒剤って怖いのよ~と酒飲みが言うのだから何かのギャグのようである。それより、国が統制して金もうけのチャンスと捉えよ!厳罰化を求めるのは、上記のように、「真面目でいい人だけどちょっと妬みがましい人たちが溜飲を下げたいだけ」なので、抑止力にはならず意味なし。それよりも、上手に付き合っていく方法を考えた方がいい。人はウンコする、セックスする、嘘をつく、ズルをする、意地悪を言う、何らかの差別をする、そういう汚らしい部分を必ず持っているものである。それをすべて否定して、そんなものはない!教育すればなくなる!というわけのわからんことを言って隠そう隠そうとするからいけない。最初から、そういうことはある、絶対ある、だから、それを最小限でとどめて、うまいことやり過ごしたり、上手に交わしたりする方法をみんなで考え、実践していこうというのが得策である。ウンコはするけどきれいに処理する方法があればいい。ウンコをするなとは言えない。嘘をつくとこんな功罪が、やってらんない人生をなんとかやり過ごす方法、そういう先人の知恵みたいなものを伝えていく方が、厳罰化して人に罰を与えるよりはるかにいいと思うのだ。薬物でもやらないとやってられない人の世の憂さを理解して、その上で統制すべきだ。

薬物が自由化になるにはまだまだ時間がかかるだろうけども、酒や煙草はやるけど、大麻なんてありえない!あれは覚醒剤の入り口になる!などと騒いでいる人は、わたしからすると、アルコールやニコチンで頭がやられたバカの寝言にしか聞こえない。一緒だ、一緒。どれもこれも怖い薬物だ。どれもこれも依存性が強いし、体にも脳にもよくないと広く知られている。でも、合法だからとドヤ顔をする奴には、何をどう説明してやったら理解できるのだろうか。汚いものにふたをして、そんなものはないみたいなふりをするのが一番愚かで、汚い真似だと気づいてほしい。違法薬物がらみの事件が多いなら、ある程度は自由化して尚且つ国家が介入するのも一計だということぐらい、大人なら気づけ。

厳罰化する必要はない。初犯なら執行猶予がつくだけで実刑にならないことにご不満な人は、刑務所に入ったらいい人になって出てくると思っているのだろうか?余計、悪い人たちとつながるようになるという懸念がないとはのんきなものだ。あるいは、刑務所に行って恥をかけ!嫌な思いをしろ!出てきてもムショ帰りと罵られろ!という恨みつらみがあり過ぎる人なのだろうか?薬物で刑務所なんて、意味ないし

ホリエモンはムショ帰りだから、ムショに意味なしということをよく知っているのかもしれない。刑務所の在り方も考えないといけないけど、特に薬物に関しては、厳罰化することに意味はないことを、理解していただきたいところ。ほんと、世の中の人は初心。刑務所入ったら反省したり、あるいはしょんぼりして出てくると思っているのだろう。だが期待に沿えず申し訳ないが、そんなわけない。絶対ない。そんな奴、おらん。自分も何か罪を犯して刑務所に入ってみるがいい。おそらくほとんどの人が、「なんで自分ばっかりこんな目に遭うのか。ムカつく」というのが正直なところで、出たら「覚えてろよ」と恨みつらみが増しているだけだ。人間って、そんなもんである。そこを考えに入れると、薬物の売人はいざ知らず、使用したという罪は、厳罰化や刑務所に入ることは何の解決にもならないし、何の効力もないということがわかるだろう。売人だってムショに入れたら新たな顧客を開拓するだけで、ろくなことはないだろう。

薬物をやらないとやってられないほど人間社会はつらくていやな所なんだと思う。だからこそ、ある程度は許してやるべきだと思う。酒でも飲まないとやってられないって人は良くてコカインはダメなんて、どっちもやらないわたしからすると意味不明である。そして、ひどい目に遭った直接の被害者もいないのに、まるで自分がひどい目に遭ったかのように人を責めるのは無意味だということに気づいてほしい。とにかく人の世はつらいのである。適当にやり過ごす方法はたくさんあった方がいい。そして国は税収になるもののネタがあった方がいい。そこをすり合わせて。