名建築で昼食を

友達が面白いよ~と勧めてくれたBSテレ東で放送されている「名建築で昼食を」を、毎週楽しく見ている。ヒロインは池田エライザちゃん。田口トモロヲさんがエライザちゃんに、東京とその近郊の名建築を紹介しながら人生相談に乗るという(?)30分ドラマ。

エライザちゃんは女友達と一緒にカフェをするというのが夢で、物件探しをしたり、コンセプトを考えたりしているのだけど、20代の女性が何かを友達と一緒にやろうというのはとりあえずやめとけと言いたくなる。無理無理。絶対うまくいかない。結婚とか出産とかで、あたしは降りると言い出す奴が現れる。なんで結婚や出産で降りることになるのかも疑問だが、絶対そう言うのである。

案の定、エライザちゃんの相棒が、元カレが海外勤務になるので復縁を迫ってきたからと、悩んだけど彼といくことにしたなんて言い出して、ほらねって感じ。というか、フィクションにツッコミ入れるわたし、大丈夫か。

腹立たしいのは、何故女はついて行く方なのか、ということである。

これが男二人でカフェやろうぜだったらどうなの?元カノが海外勤務になるから一緒にって言われてついて行く?てか、元カノも、男に対して「ついてきて」と言う?言わないならなぜ?そして男はそう言うのは何故?え?海外勤務は自慢だから?ドヤ!という自慢げな男と、それについて行って海外~~セレブ妻~(んなわけないけどな)という自慢を同級生や同僚にできる女の利害関係が一致するから?何それ、その価値観!!!それに男の方もそうだけど、何で海外勤務が決まったらついてきてほしいって言うの?ウンコのついたパンツ洗ったり、ご飯作ったり、日本語で話をしたくなった時に都合よく話し相手になってくれて、現地の風俗に行くのが怖いけど妻がいればタダでやり放題だし、めんどくさいやりたくない小さな家事やら身の回りのことを妻に押し付けて、自分は仕事さえしていれば許される気がするからなんじゃないの?それを嬉々として受け入れる女の方にも問題があるし!!日本の女はなんで21世紀になっても、令和になっても、お母さんごっこのお母さん役を喜んでやりたがるの?どうして、「あたしは今日はお父さんの役やる!お父さんは宮大工!今日は日光東照宮の修復工事に行くよ!」と言わないのは何故だー!

そして男!ウンコのついたパンツは自分で洗えよ。食いたい飯は自分で調達しろよ。海外での孤独も自分で乗り越えろよ。何なんだよ、日本の男。いつまでもママにおんぶにだっこ、たまにオッパイって、2歳児か!お前ら2歳児か!!2歳児のくせに、酒飲んだりいらんことするときだけはオトナのふりするんだろう?勝手すぎる!

というわけで、相変わらず日本は遅れております。イライラします。いつまでもお母さんごっこしていていいのかよ。女性側の意識が遅れているんだろうなあとも思う。もっとも制作者がオッサンばっかりで、オッサンの価値観で作っているだけかもしれないけど。「こういうのってあるよね、女性ならではの悩みだよね」と思って書いているのかな?バカじゃね?彼とはやり直すけどカフェもやる!あたしはあたしの道を行く!男について行くなんて古いよ!という新しい女性像を描けないのだとしたら、クリエーターとして失格よ。そしてダサい。元カレが海外でカフェをやるから一緒にやろうと言われて、そっちの方が自分のやりたい店に近いからというのならわかるけど、サラリーマンの男について行って、語学もどうやら大した事の無いと思われる設定で、チェーン店のカフェで働いているその子は、結局男のパンツを洗うしかないわけでしょ。カフェを、自分たちの理想とするカフェを運営して、その中で失敗や苦労や工夫を重ねて、やりがいや希望やさらなる夢を膨らませていけよ。突き進めよ!男は男でパンツは自分で洗えっつーの!なんだよ、その「ついてきてほしい」って、アホか。ついてきてもらわないと歩けないのか?お前、要介護認定受けたんか?!いまだについてきてほしいとか言うクルクルパーな男と、それにうっとりして駐在妻を夢見るバカ女がいるとはね。みんな大学出て、何学んだの?みんな大学で何を考えてたの?大学行っても、男に選ばれて結婚してもらって、男に孕ませていただくのが女に生きる道だって思っているの?何のための高等教育ですか?それなら中卒でいいんじゃないんですか?今どきそんな女性像、描いていていいの?

たとえばその男が才能あふれる彫刻家とか画家とか音楽家で、その才能に惚れているので賭けてみたい!そしてその才能を世界に知らしめるために、どんな形でもいいからかかわっていたいというのならわかる。そんな世界に数名しかいないような才能の持ち主(だと自分が信じる者)のそばに居たいというのはわかる。でも、ただのサラリーマンだぜ?女の人なら海外勤務でもみんな自分でやっている洗濯や料理や掃除、何でやってやらないといけないの?海外で寂しい思いをするのを支えられないと生きていけないなんて、小学生か。そんなもん、自分でなんとかしろ。洗濯機も冷蔵庫もあるっつーの。毎食外食でもOKじゃん。デリもUber Eatsもなんでもある。会社に行けば同僚がいる。どっかの国の秘境の地で一人で仕事しろって言われているわけでもないのに、何言ってんだか。わたしがいた外資系銀行では、女性でパリ勤務だったとか、ミラノ勤務、香港勤務等々いたよ。でもみんな一人でなんでもやっていたよ?なんで男はできないの?

馬鹿なの???

令和になっても制作者サイドのおつむは昭和初期なことにショックを受けつつも、名建築は素敵で、昼食も素敵で、ふわっとしたドラマで楽しいです。楽しいけど、わたしはエライザちゃんの女友達に往復ビンタしたい気持ちでいっぱいです。男なんかね、あんなもん、女友達ほど大事なもんじゃないぜ?でも結婚して子供を産みたいなら、そもそもそんな夢があるなら友達とカフェしようぜなんて言っちゃダメなんだけど、そっちが重要なら、そのしょうもない要介護認定の男の方に行くのは仕方ないか。

でもな、でもな、日本の女の子、それじゃ情けないでしょう。ついて行くなよ。一人で歩け。結婚出産に逃げるな。欲しいなら、どれもこれも全部手に入れろ!!男も、もういい加減、要介護から脱しろ。オナニーが一人でできるなら、それはもう一人でなんでもできる合図だ。家事はできないなんて言い訳は許さん!

テレビ業界が時代遅れなだけで、現実はそうでもないということを祈りつつ、作り話にケチをつけてしまった。それにしてもフィクションとはいえ、オレには理解不能だぜ。