世界は変わる

恐ろしいことにもう4月になっていた。めちゃくちゃ忙しくてブログどころじゃなかったが、コロナの影響でリモートワークになり、少し余裕が出てきたのは皮肉な話。それにしても、こんなことになるなんて。

ただ、自分の周りに罹患した人がいないので比較的呑気に過ごしている。騒がれ始めた2月に、マスクしているし~と劇場に一回だけお芝居を見に行っているし、普通にデパートでお買い物していたし、3月初旬にはこわごわだけど会社の人とお食事に行って、しょーもなーいゲロの話なんかして爆笑していたりしたので、あの頃はまだ呑気であった。いや、いまだに呑気な気分が抜け切れていない気がする。わたしはいまいちピンと来ていないようだ。もっとも、そもそも出歩かないで家でじっとしている人間なので、相変わらず出かけていないから、特に「家にこもっている」感がないだけでもある。友達と会うのも数か月に一度、飲みに行くのは年1回も行かない、それが普通の人間にとって、「外出は控えてください」と言われても「いつも控えてます」ので、特別感がない。

毎日コロナ感染マップを見て、とうとう死者が10万人を超えたか・・・とビビっているが、やはり危機感が少ないのは、周りに罹患者がいないことと、自分は罹らないと思うのよねえという謎の自信からか。割とどんな難病も「わたしもなるかもしれない」とすぐ思う方なのだが、コロナに関しては、「わたし、インフルに罹らないからコロナも大丈夫そう」というつもりで高をくくっている自分がいる。そのうち罰が当たりそうだが。

意外に会社があっという間にリモートワーク仕様になり、家で仕事し、たまに出社してもいいけど基本家にこもっていてという意向である。最近はもう週に1-2回しか会社に行ってない。それで許されるのだから、ありがたいのだが不思議な気分。たまに会社に行くとめちゃくちゃ忙しいのがやや不満だが、その分家ではのんびり仕事できていい感じ。

ある日急に世界が変わった。そんな気がした。薬局のトイレットペーパーの棚が空っぽになったときの気持ち悪さや、今でもスーパーのパスタとパスタソースと、ホットケーキミックスの棚が空っぽなのは気持ち悪い。みんなが煽られてわけのわからん行動に走る様は、コロナより気持ち悪い。会社帰りにスーパーで、お肉のコーナーが空っぽだった時の気味悪さときたら。みんな、家でホットプレートで焼肉パーティか?と聞いて回りたい気分。それならいいけど、そうじゃないならなぜ買うのか、問いただしたい。

世界が変わる瞬間を見た気がする。

恐怖とともに、少し期待するものもある。一変する価値観、みたいなものに。