鬼滅の刃、今頃見てなんだかんだ。

鬼滅の刃を今頃見ている。Amazon Primeでタダで見られるから。5月の外出自粛の頃に見始めて、毎日ワクワクして見ていたが、22話だったっけ?禰豆子を連れ歩いていることを咎められてお縄を頂戴する炭治郎のシーンを見たら不愉快で、見るのを一旦やめた。気持ち悪いダサいルックスの変な人たちが、寄ってたかってこいつはバカだのアホだの殺せだのと言いながら虐めみたいなことをしているので、うーん、なんで?と言う気持ちに。なんか、こういう展開、嫌い・・・。

いや、そりゃ鬼を大事に連れているのはどうかと思う、という人がいてもおかしくないけども、だからっていきなりバカ扱いして罵って、殴る蹴る的な身体的苦痛を与える必要はないよねえ。おまけに口が悪くて、鬼退治している正義の味方側の人間にしては下品だし、仲間をボコる感じが「集団リンチ」っぽくて、「粛清」っぽくて怖い。怖い怖い、こういう感じ、ほんとにいや。お白洲で裁きを受けるみたいな構造も、なんだかな~。お館様に対して無条件に土下座する感じも、階級社会を是とするような?身分差別を肯定し、上下関係を強いて、上の者の言うことを絶対といういやらしさが、イヤ。とっても、イヤ。なんなの、その絶対主義みたいなやつ。おえーーー。

師匠に対して畏敬の念を抱くことは理解できるし、自ずと頭を下げてしまうというのはわかるけども、土下座強要がほんと気持ち悪い。そしてちょっと先輩の「柱」とかと言われている偉そうな古株鬼殺隊のメンバーが寄ってたかってボコボコにする感じ、これまた気持ち悪い・・・。こういうの、ヤンキーは好きだったりするよね。オレ、ヤンキーじゃねえんで、めっちゃ居心地悪いっス。土下座強要、ほんと、嫌い。土下座程嫌いなモノはない。バカみたい。偉っそうに。バカは土下座が好き。偏差値低い奴、土下座が大好物。店員さんに土下座させたり。あれ、あれと同じ脳の構造なんだよ、結局。

絶対的な権力者は、それが悪い者だろうと正義の味方側だろうとわたしは嫌いだ。絶対的な権力者はクソである。腐敗している。間違いない。そんなものを肯定して、「ははーっ」とひれ伏すなんて、ウンコを食すレベルのありえなさよ。こんなことを子供向けのアニメで表現してよろしいのかしら?絶対的な主と思われるものに盲目的にひれ伏すようなことを潔しとしていいの?だめじゃなくて?権力は疑えと、絶対的なものなんかどこにもいないことを、偉そうな親も先生も上司も先輩も、欠点も劣っているところも浅ましい部分も卑しい部分も併せ持つものと教えることの方が大事ではなくて?立派な紳士も陰では幼女のパンツを盗んでいるってこともあると、心にとどめておけ!!人とはそういう生き物なのだと!!

なんつって。しっかりしろ、わたし。アニメだっつーのな。漫画原作だってーのな。そういうドラスティックな表現はメリハリをつけるためにも必要だったりするのな。てか、そもそも鬼退治なんて言っているパヤパヤな作り話だってーのな。とわかっていても、何やらわたしの中のポリティカルコレクトネスが騒ぐ。でも全体的には楽しく見ているので、引っ掛かったのはそこの部分だけ。すごーく人気が出て、すごーく盛り上がったというのはよくわかる。鬼退治という昔話をドラマティックに仕立て上げていて、絵もかわいいし、アニメの動きもきれい。好きだよ、わたしも鬼滅の刃、好きなんだよ!!自分の心を落ち着かせてそこのシーンを過ぎれば、またいつものおバカ展開もありのお話になり、わたしの心も穏やかになり、無事最終話第26話まで見終わった。

続きは映画というのが少々残念だが、ちょっとホッとしたりして。鬼との戦い、殺戮の場面はともかく、仲間内の粛清みたいなのは見たくない。仲良くしてください!せめて、せめて作り話の中でぐらい、仲間同士は仲良くして下さ~~い!!