開けても開けても

さっさと寝ればいいのに、なぜかダラダラと見たいものもないネットをぐーるぐるしていたりする。上沼恵美子が!!とか、You Tuberのナントカが!とか、あるいは姑だの会社の先輩に意地悪なことを言われた!みたいな記事を見ても、「うううう。だから何なんだろう?えーっと・・・」と何も感想がわいてこない。いや、もう、好きにしたらいいじゃないの?としか言いようがない。ああ、なんだろう、だけど見てしまうのは!!

真面目に真剣に何かを読むには疲れ過ぎている夜、ほんの数分で読み終わり、あるいはざっと目を通すだけでわかってしまうしょうもない(あわわ、ごめんねごめんね)ネットの記事は、活字中毒の人間にとってはありがたいものなのであろう。でも読んでも「知らんがな」と思って一秒で忘れる。こんな無駄な時間を過ごしていいほど、わたしに残された時間はない!でも、真面目な書籍を読むには疲れすぎている!二時間の映画、見ていたら次の朝、起きられないじゃん!本、面白かったら眠れなくなるじゃん!

などと言い訳をしてみるが、まあ、言い訳であることに違いなし。なんだろうな、このだらしない感じ。そして、何を考えてんだかと、自分のことを思う。ほんとに、何考えてんだか。

わたしにとってネットの怖さとは、これである。しょうもない。あの記事も、この意見も、つまらない。バカみたいと思いながら、次こそは何か面白いものがあるんじゃないかとどんどん箱を開けていく。開けても開けてもつまんないものしか入っていない。でも中身を確かめる楽しみは一応ある。そしてつまらないと蓋を閉じる。こっちの箱も開けてみる、確かめるかのように見ると、やっぱりアホみたい。たまに「ほほお、これはまた」と少し興味を抱くものがあったりする。100個に1個か、1000個に1個か、それを期待して次々とクリックしていく。だいたいはしょうもない。たまに「はーん、ババアになってこんなこと言うと嫌われるのか~へーほー、ま、じゃ、気を付けておくかね?」と少しアドバイスになることもある。大概は「アホか」と一蹴するに十分な寝言ばっかりだが。

たまに出くわすちょっと面白いものを求めて、ぐーるぐるぐーるぐる、わたしは無駄な時間を送るのである。おバカなり。そして、哀れなり、凡人!!