イマジナリーフレンド

コロナの影響で収録できないためワイドナショーの傑作選を放送していたが、その中で古市憲寿氏が「イマジナリーフレンド」「イマジナリーチャイルド」の話をしていた。それで、他のコメンテーターにキモい人扱いされていた。古市氏はあまり好きではないが(嫌いでもないがこの人めんどくせえなと思うのと、リア充ウェーイ、パリピでウヒャーなくせに陰キャラみたいにしたがる感じがなんか引っかかるだけ)、「わかる。イマジナリーフレンド・・・」と思ってしまってちょっと悔しかった。わたしは古市氏のようにイマジナリーフレンドがいっぱいいるのではなくて、自分じゃないイマジナリー自分を自分の人生の中でイマジナリーな人生を歩んでもらう妄想が好きなので、それを延々とやっている。まあ似たような頭のおかしさをはらんでいるなという意味で、古市ってばよ・・・と思った次第。友達もその妄想の中に登場してくるが、実在の自分の友達を更に美化していたり、まったく別の謎キャラが登場したりして、まあ、なんというか、妄想の中でダメな自分をよしよししている感じかな。痛い・・・っすね・・・。

あんなリア充系の人でもそんな風に現実逃避しているのかなと思うと、見た目ほど現実って楽しくないのかな、なんて思ったりもして。わたしのように現実逃避しているわけでもないのか、あれは。ふむ。ただ、友達ならキスしないしセックスもしないから良いという古市氏の意見には100%同意。わたしも友達の方が大切だ。恋人なんぞ要らんというか、なんでそんなもん必要なん?と思ってしまう。恋人もいないなんて~という世間の風潮、あれ、ほんと、キモい。発情しているバカが正義みたいな主張、マジ鬱陶しい。わたしが若い頃も、会社のオッサンなどが「オマエ、カレシいないんだろう~。毎晩キュウリやナスを使ってんだろう~」と言われて当初意味がわからなかった。今でもよくわからんが。お前は人として劣っているから、魅力がないから、ブスだから、しょうもない人間だからカレシがいないんだよ!というレッテルの謎。いや、お前、わたしより不細工でバカで下劣じゃん?でも嫁いるじゃん?割れ鍋に綴じ蓋だろ?嫁、わたしよりブスじゃん?といつも思っていた(黙っていたけど)。体液の交換しているだけのキスやセックスにどれほどの意味があるのかなーと考えて、結局発情しているお前らの価値観だよね~とうんざりだった。でもブスの欲求不満とイジられている先輩女性社員を見て恐怖を覚え、適当にカレシを作ったりもしていた健気な若いころであった。あーめんどくせー。しょもねー。で、付き合うと間違いなくうんざりしてきて別れてホッとしてすっとして当分カレシなんていらねーーと思うのであった。心底。

友達も若いころの友達は勝手に張り合ってきてめんどくさかったりするし、結局一番いいのはイマジナリーフレンドだったりしてと、古市氏の意見に同意してしまう自分がちょっと悔しい。人と関わると何かと苦労が絶えない上に、苦労や工夫や気配りのわりに裏切られたり利用されたりバカにされたりすることが少ないのので、やっぱり、イマジナリーフレンドが一番のような気がしてならない。人間社会は複雑すぎて、人間に疲れる。そんな疲れた心にイマジナリーフレンド。でも古市氏と同じようなことをしているかと思うと、素直に楽しめない気がしないでもないでもないかもしれないかもしれない。