宿題はやらない派

わたしは夏休みの宿題をやったことがない。

ドリルなんか一切やらないで放置。読書感想文は得意だからすすんで書いて、なんか知らんが表彰されたこともある。絵や工作はまあまあ得意だから喜んで作っていたので問題なし。日記はめんどくさいので書かないで放置。そんな感じだったが、先生に叱られたことは一度もない。不思議だが、ない。たまたまわたしの担任教師は放任主義だったらしい。

毎日家でゴロゴロして本を読んでいた。

大カマキリを捕まえに行ってプラスチックケースの中で飼っていたが、それを観察日記にして夏休みの自由研究にするという知恵がわかず、楽しく飼育して夏が終わるころ、捕まえた場所に返しに行って終わっていた。凡人は所詮この程度。

小学生の時は、夏休み中は祖母の家やいとこの家に預けられてほとんど自宅にはいなかった。だからラジオ体操に行ったことがない。朝は8時すぎまで寝ていた気がする。

そんなだらしない人間だったけど成績はまあまあ良かったし、今じゃ普通の真面目な会社員。出世していないのは、もしかしたら夏休みの宿題をやらなかった罰かもしれないが、出世したくないので罰になっていない。ただ少し思うのは、カマキリの観察日記はつけておけばよかった。面白かったよ、わざと餌を与えないで死ぬまで放置したらどうなるかを観察するのも。途中でかわいそうになって、慌てて餌を与えたあとのカマキリの変化とか。

宿題なんて自分のためにやるものだから、やるのもやらないのも自由だと思う。だからまだ宿題が終わっていない子供たちは、気にしないで残りの夏休み、ゴロゴロすればいいと思う。ただその自由には責任がついてくる。

幸運を祈る!