戦争は終わらない。何故ならカップの蓋についたヨーグルトを舐めるからだ。

瓶からジャムをすくうときに使ったスプーンを舐めることができない。アイスクリームやヨーグルトのカップの蓋についたものを舐めることもできない。もちろん、ホットケーキのタネというか生地(焼く前の状態)を舐めることもできない。

ジャムなんて、そのスプーンですくってパンにのせて食べるのに、そのスプーンが舐められないってなんで?と自分でも不思議でたまらないのだけど、「えええ?それ、舐めるの?舐めていいの??」という気になってできない。うちの親がどうしていたかは覚えていない。親に特に何か言われた覚えはない。

ただ、小学校低学年の時に、兄がヨーグルトの容器の蓋についたヨーグルトをどうするかという話をしていたのは覚えている。兄は、スプーンでこそげ取って食べるのはOKだと思うけど、そのまま舌でベローンと舐めるのはアウトだと言っていた。そもそもどっちもやらない派だが、学校の給食の時にクラスメートがダイレクトに舐めていたのを見て、どうしても自分にはできない芸当だと自覚した。が、やった人を咎めることも、嫌いになることもなかった。ただ、その行為を自分はしない、できない、というだけである。悪いことではないし、するもしないもその人の勝手だから。

その後、学食?かどこかでお昼ご飯を食べているときに、ヨーグルトのカップの蓋についたヨーグルトの残骸を無視してそのまま捨てたことを人から指摘されたことがある。その口調は、舐めるとか、こそげ取るとかすべきだろうという感じで、何もしないで捨てたわたしを「上品ぶっている。家ではダイレクトに舌で舐めているような下品な奴のくせに」という感じの攻め具合だったので、世の中には変わった人がいっぱいいるなあと感心した。あんな少量のヨーグルト、食ったからってなんか腹の足しになりますぅ?それ、そんなに重要?ちなみに、本体のヨーグルトより少し凝固したような感じがしたりするので嫌いなんですけど(食べてみたことはあるよ、スプーンでこそげ取って)。そんなもんが上品に見えるって、どこの村の常識か知らんけど、大丈夫かお前。いまだに原始時代か。別の機会でも蓋についたのはそのまま捨てると答えたことがあるが、「えええ?うそぉ」という反応をされる。なんで?

ホットケーキの焼く前のドゥと言われるタネは焼いてないから食べない方がいいと言われているけど、あれをちょっと指ですくって舐めるのっておいしいよねーとエッセイだのマンガだのに書かれていることがある。わたし的には無い無い。おいしくない。キモい。わたしにとっては鳥肌が立つほど気持ち悪いものである。あれを焼いたものは非常に好きで、ホットケーキをよく焼くけども、タネは舐めない。絶対無理。あれは焼いてないから無理というのは理屈としてわかるけど、ジャムをすくってパンにのせて食べる癖に、そのすくったスプーンについているジャムを舐めるのはキモいと言い出すのだから、わたしの言っていることは十分おかしい。

アイスクリームの蓋についているアイスクリームなんて、ここ何年も見たことがないが存在しているのだろうか?見もせず捨てているのでわからない。ヨーグルトは、あまりにも蓋につきすぎて(持って帰ってくる間にひっくり返ったとか?)びしょびしょだったら、スプーンで本体に落として一緒にするけども、通常はやっぱり蓋はそのまま捨てる。それは悪いことをしているわけでも、非常識でもないと思うのに、なぜか非難をされたのは不思議な体験であった。いい大人がベローンと舌で舐めていたら、あの人気持ち悪いわよーってSNSで言いふらす癖に、何もしないで捨てたらそれはそれで気に入らないというのだから、人間の世界に争いが絶えるわけがない。ウクライナとロシアの戦争が3年以上続くだろうとひろゆき氏が言うのも納得する。

するんか!!