自己犠牲の味は甘美だが、実は猛毒

子供を車内に放置するのが最近のトレンド。子供の数が少ないので希少動物。ほぼパンダなので事故死をすると世間は大騒ぎ。わたしが子どものころは、「お前らガキの代わりなんかいくらでもいるからな。言う事聞かないとぶち殺すぞ」と言われていたので、時代は変わったなーと思っていたら、ひっそりと車内に閉じ込めて殺すんだから大人って油断ならない。ぶち殺すぞと言われて殴られるのと、そっと閉じ込められて熱中症になるのでは、どっちがつらいんだろうか。

そういうことじゃないのか。

ちょっと目を離したすきにベランダの柵をよじ登ってロープ無しのバンジーに挑む子供も増えてきて、世の中は混迷を極める。だけどいつの世も、子供はいらんことをして死ぬのがデフォルトである。わかっていてパイプに指を突っ込んで抜けなくなったり、昆虫採集セットの保存液?みたいなのを自らに注射したり、傘を持って木から飛び降りてみたり、バカな真似をして危険な目に遭う生き物である。自らではなく親に車に閉じ込められたらどうやって脱出するのか、教えて!プリンセス天功!!

さてところで、日本の男親が育児も家事もまったくあてにならなくて、ポンコツで、そのくせ稼ぎも悪いのは、その母親のせいであることに注視すべきである(もちろん父親もだが、特に)。彼女たちが子供をそういう風に育て上げたのだ。聞き分けのいい優しい素敵なママと思われたいがために、先まわってガキのご機嫌を取り、食事を作り、夢精した後のパンツも手洗いしてやったりしているから、なーんにもできない、なーんにも気づかないアホな成人男性が出来上がるのだ。そのアホが成人して結婚して子供を作るようになるから大変だ。こいつらに簡単な食事の作り方、洗濯の仕方、洗濯物の畳み方、お風呂やトイレ、フロアや窓の掃除の仕方、ゴミの捨て方を子どものころからきっちり教えていたら、こんなバカにはならなかっただろうけど。優しいママが甘やかすその先には、何もできないけどセックスと盗撮と人が作った食事に文句をつける事だけは積極的なバカが量産されるだけ。自分で料理をするとわかるのだが、お金と時間と能力がものすごく限られた中で食事を一日3回作るのは神業に等しく、インスタントや冷食、売っている総菜などを駆使するのは当然、時には「食べられないことはないがなんか薄らまずい」という味になるのも当然、そしてそれを作ってない奴に言われると腹が立つのも当然、ということがわかるようになる。体調のあまりよくない日に家事をするなんとも言えないしんどさなどを身をもって体験させるのも、親の役目なんじゃないのかと思うね。だけどママがかわいいかわいいって、不細工な息子を甘やかした結果が、「だって僕チン、土曜に嫁はんが仕事で居ないから子供の面倒なんて見たくないんだもーん」つって、保育園に丸投げしようとしたら丸投げもしないで殺しちゃうんだよ。

男の出来の悪さは、すべてその親のせいである。勿論母親だけじゃなくて父親もだけど。だいたいそういう家の父親は家事ができないバカが多い。だけど母親がそのダメな育児をはり切って主導しているから、今こんな風になっているのだ。

自分の子がかわいかったら、小さいうちから家事を手伝わせろ。子供は大人の真似をしたがる生き物だから、そのタイミングを逃さないで教えればいい。プチトマトのヘタを丁寧にとって洗う程度から始めて、「楽しいね~」って騙しながら教えてやれよ。朝ごはんのセッティングも子供にやらせたら判る、バターナイフは何本いるの?ジャムの瓶がねとねとしていると次の日蓋が開けにくくなったりするよ、使うとき気を付けて、冷蔵庫にしまうときも気を付けてとか、いいタイミングでみんなが食べに来てくれないとどんどん冷めて料理はまずくなるとか、な。家族の協力無くしておいしい食卓は存在しない、そういうのも教育の一環。

そういうことをしないで自己犠牲、自分だけが頑張れば素敵なお母さんと思われるというアホな幻想に抱かれていたバカ女に育てられた男は、結婚して夫になり父親になっても、相変わらずママのかわいいボクちゃん気取りで、子育ては妻の仕事!ご飯作るのも妻の仕事!金を稼いでくるのも妻の仕事!っつって、土曜日自分だけのんびり、平気でのんびり、ちょっと早めに保育園に迎えに行こうとすら思わない人間になるんだよ。

こんなダメ人間ばっかり育て上げたのが、俺らの世代。俺らの親の世代も似たところがあって、結局人類はこの程度。バカしかいない。ゆたぼんの親を非難しているやつも目くそ鼻くそだということに気づけ。わたしは気づいているので非難しないし、学校に行かないゆたぼんにも、「行きたくないなら行かなきゃいい」としか思わない。よその子が学校に行っても行かなくても、わたしには痛くもかゆくもない。それに、学校行っても行かなくても、結果は「まあまあバカな大人」にしかならないのだから一緒一緒。ただ、学校ってコスパがいいので、イジメに遭っているのでなければ行くのをお勧めします。無料で勉強教えてもらえる、格安で遠足、適度にクラブ活動等々、ほんとお値打ち。同じことを家庭でやろうとすると大変よ。なので、適当に休みながらでも行った方がお得。そして子供は似たような年齢の子供と遊ぶの好き。それが割と手軽に手に入るのが学校の良さ。毎日会っていると何故か警戒心が薄れてきて、ちょっとしたきっかけで友達になりやすい。そんな出会いの場を提供しているのよ、学校って。

まずは、日本のお母さんたちの「自己犠牲」のもとに成り立っている今の家庭の在り方を壊した方がいい。その考え方、クソ以外の何ものでもない。家事などは全て家族に振り分けて、みんなで家庭を回すということを考えるべきだ。今一番家事を担っている女性が意識改革をしないといけないってことに気づけ。なんでもやってあげるお母さんがステキなんて、幻想、てか、妄想。誰も感謝しないし、バカしか製造しない。

って、結婚したことがないババアが寝言ほざいてます。ごめん。