貝になりたい

そういうことを言うとセクハラだとか、パワハラだとか、ルッキズムだのなんだのと世知辛い世の中で、確かにその通りなのだけど、さじ加減が難しい。

ならば黙っていればいいけど、それじゃ愛想が無さ過ぎて殺伐とするし、丁度いい会話ってどれ?会社の女の子のかわいいお洋服を誉めてもセクハラか?わしは女なのでギリセーフか?誉めすぎると嫌味になるのでさらりと言うにとどめる。それにしても最近は暑さのせいか、ミニスカとかショートパンツの女子が多いな!

わたしは講談師の神田伯山さんのラジオのファンで、毎週欠かさず聴いて早何年?4年ぐらい?松之丞時代からずっと聴いていて、先日も古いアーカイブで伯山さんがデレクターの戸波さんに怒られている回を聴いて喜んでいたほど。伯山さんがエロい話をするとき、太ももをチラッチラッ、チラッチラッさせて、という表現をされる。その影響なのか、会社でミニスカとかショーパンの太ももをチラッチラッ見ていたら、当人に会釈されてしまった。

うへ、変態認定された?と思っていたら、その人から名指しで電話がかかってきてしまった。キャー訴えられる?!もしかして、べ、べ、弁護士から?と恐る恐る電話に出ると、まったく関係ない業務上の話だった。びっくりした。

その後当人に、太ももを見ていたので訴えられたのかと思ったと言ったら笑っていたけど、これ、オジサンが言ったらヤバい案件だわなー。女なら許されるのかよ!って、許されるんだよ。女子同士なら、高校生の頃、オッパイ触ったりしていたわ。やだ、〇〇ちゃん、大きい!すごーい!やわらかーい!なんてやってたわ。わたしも彼女の太ももをチラッチラッチラッチラッ見ていたのは、性的な意味じゃなくて、「あら素敵。いいわねえ。似合っているわ~。若い子の肌見せはきれいでかわいい」という意味ですから。オッサンとは意味が違う。あとは電車で触られないか心配だなとかと思って見ていることはあるけど、自分が触りたいとか、性的なムラムラみたいなものは無い。

でもセクハラとかルッキズムとか言われるので、気を付けないといけないねーって、セクハラ王としては思うのですよ。うちの会社は若くてかわいい子が多いので、嬉しいけどほんとに気を付けないと。前職は自分も含めてほぼババアばっかりだったので、そういう心配がなかった。会話といえば股関節が悪いから手術しないといけないだの、アトピーがひどいから化粧品は使えないとか、朝起きると指がこわばっているとか、あたしなんてこわばりは朝だけじゃないから、ねえねえ、このペットボトルの蓋開けてよとか、そんな話ばっかりだったよ。ある意味平和だった、本当に。

結局何を言っても嫌われるので、黙ってろってことらしい。が、わたしは「太もも見てた」と告白してしまうのであった。賠償金、いくら払えば許してもらえるのかしら。訴状を待て!