世界の果てに、ひろゆき置いてきた

「世界の果てに、ひろゆき置いてきた」面白い。

ひろゆきのへらへらしてめげないメンタルがアフリカの大地にマッチしていて、途中で合流した東出さんのことも拒絶せず受け止めもせず、へらへら。素晴らしい。

到着した街で、ビール飲めるところある?と道を歩いている現地の女性に問いかけて、じゃあそこに一緒に行こうよとあっさりナンパを成功させたひろゆきだけど、現地の女性2人組もすごい。ちゃんと東出さんをイケメンと評価するのだから。

ひろゆきのことはまったくそういう風に扱っておらず、東出さんだって普通の東洋人の顔をしているのにもかかわらず、アフリカの地でもイケメン。イケメンは万国共通だとは!共に平たい顔族なのに!

東出さんが思いを込めて一生懸命夢とか展望などを語る姿を見ていたら、ああ、杏ちゃんがうっかり惚れたのもこういうことなんだろうなあと思ってしまった。クズ男はだいたい口がうまくて魅力的。この手の男は要注意とオバハンはシミジミするが、純粋な若い女子はコロッといっちゃうだろうな。現地のバスの中で現地の人が、「ちょっとうちの子見てて」と東出さんの膝の上に2歳の女の子をのっけて押し付けたのだけど、いきなり有無を言わせない無茶な依頼に対し、とても愛想よく子供をかわいがる東出さんを見て、「お前にも確か子供が3人おったはずじゃが、その子の面倒はみなくてよその子はみるんかい!」と、つい思ってしまう。東出さんは山で生活をしているらしいが、自分の子どもの世話はしていない。でもよその子には愛想がよい。非常に人当たりが良い。この姿をあなたの子どもが見たらどう思うのだろうかと、大きなお世話だが考えてしまう。外面をよくして、作品としてよいものになるように振舞うのが当たり前、それが芸能のお仕事というものなのだけど、それを見る身内は複雑だろう。そんな人なのね、東出さんってば。繊細でいい人な部分と、身内には全く優しくない図太さを垣間見る。人は多面的だ。

二人で牛を買って捌いたり、ヤギを買って屠ったり、トウモロコシで作った謎酒を飲んだり、バナナの葉っぱを巻いた葉巻を吸ったり、このままずっと旅が続けばいいのにと思うほどおもしろいが、始まりがあれば終わりがある。最後の最後で大物ゲスト登場!となって、そのゲストを放ってひろゆきザンジバルに渡る。大物ゲストがしょぼかったというのもあるが、ひろゆきはゲスト無視で海を渡る。「じゃあ僕は船に乗ってザンジバルに行くから、東出さんとゲストさんはここに残ればいいじゃん」というスタンス。ゲストさんもスケジュール的にすぐ帰らないといけないみたいで、海を渡っているとフライトに間に合わなくなるからか、「船には乗らない」ときっぱり。そこに気を遣ってか、東出さんもあんなに行くと言い張っていたザンジバルに行かずにゲストを接待する側にまわることになった。なんか変な感じ~。1日遅れで到着したのが悪いのだけど(そのせいでゲストさんは待たされていたようだ)、そんなギリギリのスケジュールなら、ゲストいらんのになーというほどゲストさんに魅力がなくて哀れですらあった。少なくとも東出さんにはゲストとしての魅力が、登場した瞬間にあった。野次馬気分でおもしれーというワクワク感があった。でも今回の大物ゲストさんには皆無。いらない人をキャスティングしたAbemaTVが悪い。ゲストさんも恥をかかされた気分で面白くないだろうし、見ているこっちも「なんでこんなおっさんが来るねん。いらんがな」としか思わないので、誰も得しない。

今日の夜9時からの第10話で本当におしまい。ひろゆきの飄々としている様と物おじしない性格、好奇心旺盛でいい加減なところがとてもいい方向に行った感じがする。このプログラムを見て、ひろゆきをいい人だと勘違いする子供が出てきたらいかんな。親御さんは子供に、「騙されちゃだめよ」と教えてあげてね(はぁと)。